介護職は要介護者の生活介助が仕事の中心ですが、同じ介護職でも老人ホームやデイサービスなど、介護施設によって仕事内容に多少の違いがあります。特に生活介助については安否確認に留まる軽度のものから、入浴介助のように重労働のものなど多岐にわたります。介護の仕事は体力を要するので、就業の際は自身の体調管理に細心の注意を払うことが大切です。また、要介護者の安全を第一に介助を行う必要があることから、作業の際は無理な姿勢になりがちです。そのため、介護職に就いている人は肩こりや腰痛が持病になりやすい傾向があります。居住型の介護施設では日時に関係無く要介護者をサポートすることから、疲労の蓄積や睡眠不足に陥りやすいのも仕事現場にありがちな悩みです。
介護の仕事は非常に過酷なことから離職率が高く、殆どの介護施設では慢性的な人手不足に陥っています。勤務時間が不規則になりやすく、十分に休息を取るのが難しいのも人手不足に拍車をかけている一因です。そのため、近年では人員の確保を目的として外国人を介護職に就ける傾向があります。その一方で外国人は言語や風習、価値観が異なることから仕事現場で職員や要介護者との間にトラブルが生じやすい点が問題視されています。介護の仕事は要介護者の体に接触する機会が多いため、相手への気配りが必須です。しかし、価値観が異なる外国人による生活介助を要介護者が嫌がるケースもあることから、相互理解による現状の改善が求められているのが現状です。